過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3―
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◆P2J2qxwRPm2A
[saga]
2016/06/09(木) 23:38:40.94 ID:3LDpXjjP0
◇◆◇◆◇
あの刺激臭はない、刺激臭はないがマクベスは小首を傾げた。
おかしい、あの時見たのは五色の輝き、今は虹色の輝き、二色も追加されている。
「うわぁ、きれい」
それをカムイは輝いた瞳で。
「ふむ、始めてみる色だ」
ガロンは訝しげな瞳で。
「……」
マクベスは光を失った瞳で数秒眺めると、そのまま食堂を静かに見まわした。もうすでに誰もいなくなっている逃げ足だけは早いようだ。
そのまま手渡された紙切れを静かに開いた。なにか、攻略のヒントが隠されているのかと思った。何か、何かあるのだと。
藁にも縋る思いで開いた紙は―――
『臭いを消すのが精いっぱいでした。頑張れまきゅべす』
ついにメイドにまでまきゅべすと呼ばれるようになったが、もうそんなことはどうでもよかった。
さきの言葉は確かに激励で、私達の頑張りに答えろと言っているようである。
溢れ出てきた汗を抑えつつ、その用意された元煮込みハンバーグにナイフとフォークを突き立てる。
刺さると肉汁とは思えないものがあふれ出てきた。確かにあれを無臭化できるという点は素晴らしいが、これは食べて平気なのか?
マクベスの疑問は膨れ上がるばかり、だが退くことを許されないのは彼が一番理解しているのだった。
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