過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3―
1- 20
927: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/06/09(木) 23:38:40.94 ID:3LDpXjjP0
◇◆◇◆◇




 

 あの刺激臭はない、刺激臭はないがマクベスは小首を傾げた。
 おかしい、あの時見たのは五色の輝き、今は虹色の輝き、二色も追加されている。

「うわぁ、きれい」

 それをカムイは輝いた瞳で。

「ふむ、始めてみる色だ」

 ガロンは訝しげな瞳で。

「……」

 マクベスは光を失った瞳で数秒眺めると、そのまま食堂を静かに見まわした。もうすでに誰もいなくなっている逃げ足だけは早いようだ。
 そのまま手渡された紙切れを静かに開いた。なにか、攻略のヒントが隠されているのかと思った。何か、何かあるのだと。
 藁にも縋る思いで開いた紙は―――

『臭いを消すのが精いっぱいでした。頑張れまきゅべす』

 ついにメイドにまでまきゅべすと呼ばれるようになったが、もうそんなことはどうでもよかった。
 さきの言葉は確かに激励で、私達の頑張りに答えろと言っているようである。
 溢れ出てきた汗を抑えつつ、その用意された元煮込みハンバーグにナイフとフォークを突き立てる。
 刺さると肉汁とは思えないものがあふれ出てきた。確かにあれを無臭化できるという点は素晴らしいが、これは食べて平気なのか?
 マクベスの疑問は膨れ上がるばかり、だが退くことを許されないのは彼が一番理解しているのだった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1087.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice