過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3―
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934: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/06/12(日) 01:01:58.48 ID:71UUvysc0
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 マクベスは大きく息を吸った。吸って、フォークとナイフに手を掛け、ハンバーグを均一に切り分けて合計五切れとする。
 そして、ナイフを置いて右手にフォーク、左手の届く範囲にスープにワイン、そしてパンを置いて準備を整えた。
 肩の力を抜いて少しだけ呼吸を整える。パンを一切れちぎって食べてお口リセット。

(では……行かせていただきましょう)

 フォークが最初の一切れ目を捉え、ゆっくりと口に運ばれ、それはやがて口の中へと入り込んだ。今日のハンバーグは横に幅があるタイプで、飲み込むにも一度噛む工程を求められ、マクベスは自爆スイッチを押すようにそれを噛みしめる。
 バチュッという破裂音と共に口に広がる強烈な悪寒、それが周囲に爆発的に広がろうというところで、ワインを流し込む。目から涙が零れたが、間髪入れずに二切れ目を同じ方法で処理する。
 ワインのアルコールはそれなりに強いというのに、まったく酔いが回る気配もなく、三切れ目にフォークを刺す。
 気を休められない、休めたらフォークが止まってしまうからと、マクベスは死に物狂いで食べ続ける。

「……あむ……ううううっ」

 そんな可愛らしいうめき声が彼の耳に届いたが、気にすることなく掻き込み続けた。一噛みしたらスープを一口というテンポで突き進み、スープがなくなった頃にそのハンバーグは最後の一切れとなっていた。かなりの奮戦である。


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