過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3―
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◆P2J2qxwRPm2A
[saga]
2016/06/12(日) 01:46:34.95 ID:71UUvysc0
◇◆◇◆◇
マクベスの手に抱きついてカムイはそう弁解し、望みを漏らした。一人にはなりたくないと彼女は零す。ガロンが帰ったのは自分に失望したからと考えているのかもしれない。王女だなんたと接してきたが、やはり実際は繋がりを求める子供なのだろうと。まったく、子供というのはとマクベスは苦笑しながら、でも確かな言葉を返す。
「カムイ王女、私はそう簡単にあなたの元を離れたりはしませんよ」
「まきゅべす……」
「心配は無用です。あなたが立派な暗夜王国の王族となれるまで、私はあなたの教育係。まずは先ほどの件、ちゃんと謝れたのはとても良いことです、よくがんばりましたね。そして次に、ちゃんとできるようになると言いましたが、当然のことですよ。これから先、カムイ王女にはできないことなどあってはならないのですから。そうなれるように、この私が全力でサポートするのです。だからカムイ王女、あなたの元を私はそう簡単に離れたりはいたしません」
「ほ、ほんとぉ?」
「ええ、ですから涙を拭って、はぁ、鼻水まで出して、王女とは思えま――」
心地よい重みがマクベスの腹部に乗っかる。視界に映るのはカムイの頭の天辺で、どうやら乗られているらしいとマクベスは気が付いた。
「まきゅべす……わたしがんばるから……」
「ええ、そうでなくては」
「うん、えへへ、まきゅべすの胸の音が聞こえる。ドックン、ドックンって」
「しなかったら死んでいるでしょうが! まぁ、あれを食べた時は本当に死に掛けましたけどねぇ」
「まきゅべす、ひどい」
「ひどいというのは、あなたのほうですよ。あの時、お腹いっぱいになどなっていなかったんでしょう?」
「そ、そんなこと……」
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