21: ◆aaEefGZMoI[saga]
2016/03/02(水) 21:25:27.21 ID:ZJpv0ry6o
爽「……また私はチカを泣かせてしまったのか」
誓子「……」
爽「……」
爽「」スッ
爽「……そうか。
君はそんなに僕のことを好きでいてくれたんだ」
誓子「……」
爽「僕も、君と別の学校に進んでからはちょっとだけ君のこと忘れちゃってたな。
もう一人の幼なじみとはいつも一緒にいたし、それで楽しかったし。
だから、高校に上がって再び君と会った時、本当にびっくりしたよ」
誓子「……」
爽「君はさっき僕を大人になったと言ってくれたけど、君だってよっぽど大人になったよ。
ちびっ子だった君がさ、僕より背が高くなってて、美人な顔つきになってて。
気品みたいなのがあって」
誓子「……」
爽「二年生に上がって、さらに気づいたことがあった。
君が後輩の子を連れてきて、その子と話してるのを見て。
その子と話してる時、君はお姉さんだった。頼れる年上のお姉さん。
それは僕が今まで見たことがない君の顔だった」
誓子「……」
爽「僕も、君と二人だけで遊んでいた時は楽しかったよ。
ちょっと小競り合いをしたこともあったけど、いい思い出だ。
でも、二年生になって後輩たちが入ってきて、僕は賑やかになったとしか思わなかった」
誓子「……」
爽「ゴメンね。君の演技が上手すぎるものだから、君の気持ちに全然気づけなかったよ。
君は僕を友達として見ていたと思っていたけど、そうじゃなかったんだね」
誓子「……」
爽「……僕は、君のことは好きだよ。友達としてね。
でも残念ながら、君をそういう関係の人として見ることはできない」
誓子「……」
爽「でも、君とは一生遊んでいたいと思うよ。限りなく、永遠にね。
それがもし、君と一生を共にしたい、っていう気持ちに変わったら」
誓子「……」
爽「その時はよろしくね、リカちゃん」
誓子「……」
爽「……」
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