過去ログ - 【咲‐saki‐】サキ「レイヴンになりたい」【AC】
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22:名無しNIPPER[saga]
2016/03/02(水) 23:19:53.18 ID:hLd6L4pJo
その後、店を出るや家まで送ると言い出したアワイさんをどうにか説得して、私は一人で自宅であるアパートに帰った。
真っ暗ひんやりした部屋の、明かりとエアコンをつけて、バスルームに入る。

いつもの温度に調整したはずの水流が少し熱く感じたので、水温を微調整。
初めて本物のACに乗った興奮からかずっと体が火照っているのを感じたが、どうやら気のせいでもなかったらしい。
今日の私には、少し冷たいくらいの水温がちょうどいいようだ。
本物のACの感覚を思い出しながら、しばらくシャワーに打たれる。

体をよく拭いてバスルームから出ると、冷え切っていた部屋はほどよい暖かさになっていた。
薄い壁の向こう、隣室から話し声が聞こえる。今晩また二人で盛り上がるのかなと少しため息。
話し声が聞こえるのはしょうがないけど、ああいう声は精神衛生上よくないからやめて貰いたい。

寝間着の前を開けたままベッドに腰掛け、携帯端末を手に取る。
ネストを閲覧しようと端末を操作して、ふと思い出す。アワイさんのことだ。

どうしようか……。アワイさんほどの人に指導して貰えるなんて、光栄なことには違いない。
ただ、お姉ちゃんのことで引っかかる物言いをしてくるあの人のことが、私は正直苦手だった。少しスキンシップが激しいところも。
せっかくの技量を高めるチャンス。アワイさんの思惑。私のメリット・デメリット。アワイさんのメリット・デメリット。
いろんなものを天秤にかけて思案した末、私はやっぱりお断りのメールを送ることにした。

文面に四苦八苦しながら何とか書き上げ、送信。
アワイさんほどのレイヴンの機嫌を損ねたら後が怖いかもと少し後悔し始めた矢先、着信音が鳴ってびくりと体が反応する。アワイさんだ。


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