過去ログ - モバP「まほうのメガネ」
1- 20
1: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:03:25.57 ID:ruMvvuue0
むかーしむかし。とはいっても、そう遠くない昔のお話。

とあるお茶の名産地、うなぎパイが有名な地方に、一人の女の子がいました。

彼女は自信もなくて、性格も暗い女の子でした。

女の子らしいセンスもなくて、オシャレもよくわからない……

そんなやぼったくて、どこにでもいる普通の女の子でした。


でも、そんな彼女があら不思議!


たった一つのきっかけと

たった一つの道具が彼女を彩ったその瞬間に

見える世界は彩度を増して、クリアになって輝き始めました。

硝子の靴を履いたシンデレラが人生を変えたように、彼女の人生は、眼鏡によって変わったのです。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER
2016/03/03(木) 22:05:34.19 ID:9hu4GfPyO
信者の方に「新スレあったの気づかなかったけど荒らしてくれたから気がつけたわ」と感謝されたので今回も宣伝します!

荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」

信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
以下略



3: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:05:42.77 ID:ruMvvuue0
「え〜!? このコスメチョ〜良くなぁい?」

「うん、アタシもそう思う〜」

「ってか、このコーデも良い〜、アタシもこんなのしたいな〜」
以下略



4: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:07:44.22 ID:ruMvvuue0
彼女は基本的に勉強は嫌いじゃないので、成績は悪くありませんでした。

勤勉さはどこかの誰かによく似ている、そんな気もします。

ただ、勉強のせいかはわからないけれど、視力は落ちてしまい……。
以下略



5: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:08:21.22 ID:ruMvvuue0
「……の中、書きかけのラブレター まだ見ぬあなたに 思いを馳せる♪」

何気なくつけていたテレビの音楽番組から、不意にアイドルソングが聞こえてきました。

「なんてかわいらしい歌なんだろう。こんな女の子に私もなれたらなぁ……」
以下略



6: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:11:25.12 ID:ruMvvuue0
テレビ越しでも伝わる、熱気に満ちた歓声の中心にいたのは、眼鏡をかけた有名アイドルでした。

そのアイドルは彼女とほとんど歳が変わらないはずなのに、きれいでのびやかで、とてもエネルギッシュでした。

そして何より、今まで見たどんな女の子よりかわいかったことに彼女は驚きました。
以下略



7:名無しNIPPER[sage]
2016/03/03(木) 22:14:07.57 ID:7ktVDFzU0
タイトルの時点で誰か分かるんだよなぁ


8: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:14:11.20 ID:ruMvvuue0
翌日、さっそく彼女は眼鏡を買いに行きました。

「どんな眼鏡が似合うかな?」

そう思い試着を延々と繰り返すうちに、眼鏡を選ぶ手が止まらなくなりました。
以下略



9:名無しNIPPER[sage]
2016/03/03(木) 22:15:32.98 ID:TtsX/74v0
メガキチいいよね


10: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:16:23.43 ID:ruMvvuue0
シンプルな黒縁、大胆な赤、知性を感じさせる青、オトナのヒョウ柄……

都会風のボストン、まじめなスクエア、落ち着きのあるウェリントン……


以下略



11: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:17:31.55 ID:ruMvvuue0
それからの彼女は、見違えるように明るくなりました。

積極的に人と話し、いろんなことにチャレンジしたいと思うようになりました。

この前向きさは、フレームとレンズでできた、魔法の道具のおかげです。
以下略



12: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:18:46.16 ID:ruMvvuue0
高校三年生になり、18歳の誕生日を迎えた彼女は将来についても考え始めました。

「眼鏡のような存在になりたい」

誰かの人生に彩りを加えられたらどんなに幸せだろう、と思うようになりました。
以下略



13: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:19:30.19 ID:ruMvvuue0
「どうだ、これでもオファーを受けてはくれないか? 眼鏡の似合うカワイイアイドルさん」

「……負けました。ここまで言われてダメなんて言えませんよ」

「ニヤニヤしてんぞ、アイドルさん」
以下略



14: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:20:27.09 ID:ruMvvuue0
―――346カフェ

比奈「っは〜。たまには太陽の下、お昼からコーヒー飲むのもいいっスねぇ」

春菜「比奈ちゃんはもっと自分の体をいたわるべきですよ! あと眼鏡をもっと愛するべきです!」
以下略



15: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:21:58.98 ID:ruMvvuue0
P「夏の祭典に向けた原稿づくりを理由に俺のスカウトを適当にあしらっただろ、先生」

比奈「過去のことをどんだけ根にもってるんスか!」

P「過去は消せないからな、仕方ない」
以下略



16: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:22:40.96 ID:ruMvvuue0
P「と、そんな硝子の靴ならぬ、フレーム付きの眼鏡をかけたシンデレラさんに仕事のお話がある」

春菜「ありがとうございます! 眼鏡を布教できるお仕事ですか?」

P「眼鏡が布教できるかはわからないけどな……俺が様々なツテやらなんやらを使ってなんとかひっぱり出した人との共演だ」
以下略



17: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:24:55.62 ID:ruMvvuue0
春菜「ほ、本当ですか!? え、え、本当に本当ですか!?」

P「当たり前だ、嘘をついてどうする」

比奈「おとぎ話ってまさか」
以下略



18: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:25:47.35 ID:ruMvvuue0
P「話してしまったのは申し訳ない。でもこうでもしないと出ると言ってくれなかったんだ。最初は『もう私はアイドルじゃないので無

理です』の一点張りでなぁ……苦肉の策だったんだ、理解してくれ」

春菜「うう……でもそれで出ていただけるようになったから、プロデューサーさんには感謝です!」
以下略



19: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:26:37.59 ID:ruMvvuue0
おわりです。オチ弱くてごめんね!
好きなものを好きでいると、きっといいことあるよ!

過去作
美穂「私にとってのアイドル」


20:名無しNIPPER[sage]
2016/03/03(木) 22:30:26.00 ID:pm/YI7VaO

ここまで書かれるとりっちゃんとのご対面編も見てみたいな
でもこれはこれでいい区切り


21:名無しNIPPER
2016/03/03(木) 22:30:47.13 ID:TtsX/74v0
おつかれちゃーん


27Res/11.99 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice