11: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:17:31.55 ID:ruMvvuue0
 それからの彼女は、見違えるように明るくなりました。 
  
 積極的に人と話し、いろんなことにチャレンジしたいと思うようになりました。 
  
 この前向きさは、フレームとレンズでできた、魔法の道具のおかげです。 
12: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:18:46.16 ID:ruMvvuue0
 高校三年生になり、18歳の誕生日を迎えた彼女は将来についても考え始めました。 
  
 「眼鏡のような存在になりたい」 
  
 誰かの人生に彩りを加えられたらどんなに幸せだろう、と思うようになりました。 
13: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:19:30.19 ID:ruMvvuue0
 「どうだ、これでもオファーを受けてはくれないか? 眼鏡の似合うカワイイアイドルさん」 
  
 「……負けました。ここまで言われてダメなんて言えませんよ」 
  
 「ニヤニヤしてんぞ、アイドルさん」 
14: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:20:27.09 ID:ruMvvuue0
 ―――346カフェ 
  
 比奈「っは〜。たまには太陽の下、お昼からコーヒー飲むのもいいっスねぇ」 
  
 春菜「比奈ちゃんはもっと自分の体をいたわるべきですよ! あと眼鏡をもっと愛するべきです!」 
15: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:21:58.98 ID:ruMvvuue0
 P「夏の祭典に向けた原稿づくりを理由に俺のスカウトを適当にあしらっただろ、先生」 
  
 比奈「過去のことをどんだけ根にもってるんスか!」 
  
 P「過去は消せないからな、仕方ない」 
16: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:22:40.96 ID:ruMvvuue0
 P「と、そんな硝子の靴ならぬ、フレーム付きの眼鏡をかけたシンデレラさんに仕事のお話がある」 
  
 春菜「ありがとうございます! 眼鏡を布教できるお仕事ですか?」 
  
 P「眼鏡が布教できるかはわからないけどな……俺が様々なツテやらなんやらを使ってなんとかひっぱり出した人との共演だ」 
17: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:24:55.62 ID:ruMvvuue0
 春菜「ほ、本当ですか!? え、え、本当に本当ですか!?」 
  
 P「当たり前だ、嘘をついてどうする」 
  
 比奈「おとぎ話ってまさか」 
18: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:25:47.35 ID:ruMvvuue0
 P「話してしまったのは申し訳ない。でもこうでもしないと出ると言ってくれなかったんだ。最初は『もう私はアイドルじゃないので無 
  
 理です』の一点張りでなぁ……苦肉の策だったんだ、理解してくれ」 
  
 春菜「うう……でもそれで出ていただけるようになったから、プロデューサーさんには感謝です!」 
19: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/03(木) 22:26:37.59 ID:ruMvvuue0
 おわりです。オチ弱くてごめんね! 
 好きなものを好きでいると、きっといいことあるよ! 
  
 過去作 
 美穂「私にとってのアイドル」 
20:名無しNIPPER[sage]
2016/03/03(木) 22:30:26.00 ID:pm/YI7VaO
 乙 
 ここまで書かれるとりっちゃんとのご対面編も見てみたいな 
 でもこれはこれでいい区切り 
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