過去ログ - 華琳「ガッツ……貴方を、必ず私の物にしてみせるわ」
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10:名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:37:42.96 ID:BCv3nobOO
ちょっち互いの認識の違いを埋めた。


「ふーむふむ、なーるほどねー。キミたちの真名も信頼する人にしか預けちゃいけないものだけど、でも、知られたら支配されるとか、唱えたら変身するとかってわけじゃないんだ」

「なるほどなるほど、ぱっくちゃんの言っている真名とは、ぱっくちゃんのような存在が元から持っている名だったのですねー。風はとってもびっくりしてしまったですよ、どきどき」

 話が興味深いのか、ほかの二人も会話を熱心に聞いていた。

「それではぱっくさん」「パックでいーよ」「……では、ぱっく。あなたの真名、というのは仮の名とはどう異なるのですか?」

 どうやらこのメガネちゃんは知識欲旺盛らしい。
 元から持っている名なら、別に「真」の字はつけなくていいはずだ。なのに何故わざわざ格別扱いをしているのか。それが気になったみたい。

「ん〜〜〜、オレも昔一座にいた占いババから聞いただけだし、よーわからんのだけど、霊格……だっけかな、それが上がると『個我』を成すために必要になってくるんだってさ」
「「「???」」」

「えーーとねーー……オレたちみたいな奴のことね、オレのいたとこではみんなエルフって呼ぶんだ」

 なんとか自分が分かる範囲で、分かりやすく説明しようとする。

「でもオレはエルフだけど、やっぱり別のエルフとは違う。三人とも人間だけど、カクカちゃんがそっちのチョーウンやテーリツちゃんとは違うようにね」

「…………、解りました。つまりそれを区別するために――自分が自分であるために――必要とされるのが、貴方たちの真名なんですね」

「そうそうっ、大せーかいっ! いやー、すごいねカクカちゃん! 頭いいんだねーっ」

「い、いえそれほどでも……」

「稟ちゃん、素直にありがとうって言ったらいいですよー」

 カクカちゃんは素直じゃないのか、ちょっぴり照れていた。

「しかしぱっく殿、それは一体誰によって付けられるものなのだ? 私たち人ならば…………ふむ、そういう行為によって生まれ父母より付けられるのだが、そちらもそうなのか?」

「そ、そういう行為…………!」

「はいはい、稟ちゃーん、せっかくの貴重なお話が聞けなくなってしまいますよー、がんばってください」

 ? なんかカクカちゃんが鼻を押さえていた。

「さあ? オレたちはみんな、“気づいたらオレはオレ”だったんだ。どこでどう生まれてくるかはみんな知らない。気づいたら―――正確には“気づけたら”、エルフは既にそこに在るし真名を持っているんだよ」

「……ふむ、いささか難しいな」「でもとっても奥深いですね」「伝説のごとき存在を生む過程ですか………」

 三人とも話をふかーーく聞いていてくれた。なんとなく嬉しくなって、つい関連する話もしてしまう。チョーシに乗らずして何がパックか!


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