過去ログ - 華琳「ガッツ……貴方を、必ず私の物にしてみせるわ」
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名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:39:35.40 ID:BCv3nobOO
「でも二人ともマジですごいね〜、あれだけの説明なんかでそこまで解るなんて」
「二人は文官志望ですからな。余り学の無い私から見てもかなりのモノと判りますな」
「いえいえー。でも、知ってはならない知識、知ったとしても扱いに気を付けるべき知恵、そういったモノをきちんと身につけている魔術師さんとやらはすごいですねー」
「ええ。機会があれば是非一席を設けたいものです」
「諸国を回り見聞を広めている身としては、私も興味はあるな。ぱっく殿はいずこより参られたのかな?」
「ああオレは」
…………はて?
「あああああ〜〜〜〜っ!! そうだよ、ガッツとキャスカーーっ! ねえねえキミたちここら辺で男と女の二人連れ見なかった!? 女の人の方は、浅黒の肌で黒い髪で黒い目をしてて、男の方は――」
さてなんと説明したもんかと考えたとこで、ちょうどガッツの特徴を捉えているいい言葉があった。
「――黒い剣士って感じなんだけど」
「「「黒い剣士ッッ!?」」」
いきなり眼前までつめよられ、どわわわっと後方宙返りする。
そうかと思ったら、いきなり三人だけでひそひそと何か秘密の話を始めた。
「ちょっちょっと待ってください。どうせまた騙っている……」
「しかしこのぱっく殿、小さき羽とはもしや……」
「そうですねー。狭間というのも……」
「あにょ〜〜、もしかしてあやつ、(またしても)何かそそーを?」
やりかねんだけに不安になってきたパックである。
「……あの〜、ぱっくちゃん、その黒い剣士さんなのですが――」
「――しっ、風、静かに」
チョーウンは人差し指を口に当て、静かに目を閉じた。
「……今、向こうの方から、“男”の叫び声がわずかに聞こえた」
「えっ、マジでっ!? オレ何にも聞こえなかったのに!」
「星の武は大陸でも指折りですからね。眼や耳、そして鼻も良くなければ武官はとても勤まりません」
「まあ、無名で主君も見つけられてはいない流浪の身ですがな」
くくくと笑うその表情からして敢えて、まだ、という枕詞が付けなかったのは明らかだった。
「ですがちょっと急いだ方がいいかもしれませんねー」
テイリツちゃんが人差し指を地平の先を指す。そこから僅かだが土煙が出ている。そして何かの形がその旗に浮かんでいる。
「んん〜〜……ねえ、あれってもしかしてなんかの文字?」
「曹とか書かれてますよー、あれはここ陳留(ちんりゅう)の地を治める刺史の曹操様なのでしょう」
「しし?」
「ぱっくに分かりやすくいうなら、ここ一帯を治めている方、といった所ですよ」
ガッツと権力者、傲岸不遜男に権力者、異世界来訪者が権力者。
導き出される答え。おんどりゃあ、血ぃみるどー。
――……ヤッバいんじゃないの、ソレ。
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