過去ログ - 華琳「ガッツ……貴方を、必ず私の物にしてみせるわ」
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6:名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:34:18.96 ID:BCv3nobOO
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「……………っ、ここは……?」

 まばゆい光が消え、左目を開けると飛び込んできたのは、広大な荒野の姿だった。空は高く、雲も広い。遠くには尖った山々が見え、森はあまり見えない。明らかにさっきまでいた場所ではなかった。いやそもそも、先ほどまで夕暮れ近かったのに、太陽は頂点近くにある。

――どっかに飛ばされたか。

 こういった異常事態には慣れているガッツはすぐに意識を切り替える。
 どういう意図で連れてこられたか解らないが、油断はできない。剣の柄に手を伸ばし、周囲を警戒した。

 だがいつまで経っても、人っ子一人出てこない。もちろん首筋にもイヤな感じは無い。
 聞こえてくるのは乾いた砂風のみで、人の声など――

「そうだ、キャスカッ!! …………パックッ! 返事をしろっ!」

 何度か大声で呼びかけるが、返事はない。まさか自分一人が―――ちがう、あの時、光に巻き込まれたのは全員だったはずだ。
 ギリッと歯を噛みしめ、地平の彼方に向けて走りだす。

 パックはああいう奴だし、何より羽を持つので放置しても何の心配も問題もない。ただキャスカは違う。こんな見知らぬ地で一人にさせる訳には行かない。
 大きな金属音を響かせながら、ガッツは走り続けた。


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