過去ログ - 京太郎「男子が混ざったっていいじゃないか」全国編
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4: ◆2nrFb/cgFg[saga]
2016/03/06(日) 20:47:18.68 ID:3gm8Hq2Do
「まあ、なに、簡単なことなのだ。確かに欝々と思索の海に沈んでいたが、きょーたろーと逢ってそれも晴れた。

 衣は、負けた。敵などいないとすら思っていたのだが二度も負けた。

 ああ、言うな。満月でなかったからだというのは確かにその通りではある。だがそれは力に溺れていたからこそ。

 だから気付かなかった。衣は孤独であると、父様母様に逝かれてしまい天涯孤独であると思い込んだ。

 でも、違うのだな。龍門渕では確かに蔵に押し込められたりもしたとも。換気用の窓にも鉄格子が嵌められ、時折覗く月を見るだけだった。

 しかし透華がそこから衣を出してくれた。まさに解衣推食。そして塞ぎこんでいた衣に人との関わりを作ってくれたのだ。

 一……純……智紀……それに歩やハギヨシ。そうだ、四鳥別離の果てには金蘭の契りたるものがあった。

 そうしてサキやケイ、ノノカ、きょーたろーとも逢えた。衣は、とっくの昔に孤独などではなかった。

 きょーたろーとサキ、ケイに驕りを掃ってもらってようやく気付けた……。こんなに幸せなことは他にない!

 父様母様に胸を張って言える、衣は今、幸せだって!」


 衣さんの感じていた寂しさ、辛さ、苦しさ苛立たしさ。それも麻雀を通しての出会いが払拭させた。

 それを知り、俺は顔がにやけそうだった。自分がその一助になったのだという誇らしさ、少女を幸せにできたのだという照れ。

 だからだろう、衣さんの挙動に全く反応できなかったのは。


「だから、これはお礼だよきょーたろー」




                              チュッ




「ほへ?」

「クククっ、また今度な、きょーたろー!」


 頬に柔らかい感触を受け、呆然としている俺をその場に残し、

 衣さんはいつの間にか現れていたリムジンに乗り込んで颯爽と立ち去って行ったのだった。

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天江衣の好感度が大きく上がった
一定以上の好感度時に出かけるを選択したため、絆を獲得
必然力がかなり上がった


評価

天江衣:きょーたろーか。我が背に相応しい覇気よ! →きょーたろーといると気分が良い!



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