過去ログ - (デレマスSS)モバP「魔女と幸せなラジオ」
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10: ◆stww/BS79E[sage saga]
2016/03/06(日) 22:20:13.38 ID:w8jX2ny60
8、ノーマル特訓前

 その日、私は彼女がレッスン用に着替える前にミーティングをすることにした。

「ねぇねぇ、レッスンしようよ!ゆい、最近レッスンが楽しいんだーっ!」

もうレッスンスイッチが入っているみたいね。

「今日はレッスンしないわ。大事な用事があるの」

「えぇー…って、大事な用事!なにそれー!」

本当にコロコロと表情が変わる。

表情のレッスンをきちんとするようになってから、その仕草に可愛さが増している。

「貴女のプロデューサーと今後の方針が決まったのよ」

「え?」

キョトンとした顔

「貴女は再審査合格。アイドルとして再度仕事をすることができる。その担当も決まったの」

「……」

考え込むような表情……まさか、再審査のこと……忘れてたわけじゃないわよね……。

「あ、そういえば、そういうんだったっけ……」

忘れていたみたい。

「でもでもぉ、ゆいの担当はプロデューサーちゃんじゃないのー?」

と、私を覗き込んでくる。

「私は私の仕事があるの。だから、貴女には新しい担当が決まっ…」

「いやだ!!」

それは強い否定。

「ゆいはプロデューサーちゃんじゃなきゃ嫌!!もっといろいろ知りたいの!!」

「その子もレッスンなりなんなり企画は出来るわ」

「でもでもぉ…」

またワガママ病が出てきたみたいね。

「そうね。じゃあ、その人の元で頑張るレッスンだと思いなさい」

「え?」

少し視点を変えさせる

「新しい担当はしっかりしてるけど、少し奥手で押しに弱いのよ」

私は少し意地悪な魔女になった気分で表情を作る。

「だから、貴女の魅力で引っ張り回してたくさん仕事をさせてレッスンさせなさい。それが私からの最後のレッスン」

新担当のプロフィールや顔写真を見せながら、イジワルな提案を続ける。

「私はね、プロデューサーとアイドルの評価をする魔女なの……だから、いいことをしても悪いことをしても全部お見通し」

さらに畳み掛けるように言葉を続ける。

「貴女は私にどんな報告を届けるのかしら?良い報告が多かったら半年に1回の審査のときに直接面接してあげるわよ?」

そう、私は審査役だから、担当をもっての仕事は許可されていない。

だから……こういう形にするしか出来ない。

それはとても悲しいけど……仕方ない。



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