過去ログ - 私の初めてが富豪さんに奪われた日
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19: ◆rimwYqzCtQ[saga]
2016/03/20(日) 04:04:38.58 ID:HAdpWHfp0
盗賊「少々じゃないです…」
涙を拭くきながら盗賊は言った。この時富豪は、密室に二人きりという状況を今認識した。
富豪「……すまなかった」
それに加え普段より弱々しい表情と態度。
盗賊「あれ?何だか大人しくなりましたね」
富豪の変化に気づく。隠しているつもりでもバレるほどである。
富豪「そっそうかね?」
盗賊「あ……」
何かに勘付いた盗賊。
盗賊「もしかして、意識しちゃいました?」
富豪「なんの話か私には」
言い終わる前に盗賊が動く。
盗賊「確かに私が悪かったかも知れませんけど」
盗賊「女の子を泣かせるなんて最低です」
盗賊が富豪に寄り添う。富豪は動けずにいた。
盗賊「もう私を泣かせないでくださいね?」
富豪「盗賊…」
頭の中は盗賊で埋め尽くされていた。同時にどうしよもない愛おしさを感じる。
富豪「ああ、だが次は一回で済ませてくれると助かる」
盗賊「その時は私も一緒に行きますよ」
盗賊の表情は明るい笑顔だった。その次の時を楽しみにしているように。
富豪「それは長い買い物になりそうだな」
盗賊「嫌ですか?」
少し怒った事への罪悪感に襲われながら。富豪は笑った。
富豪「盗賊と一緒の時間が増えて、嬉しいよ」
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