過去ログ - 私の初めてが富豪さんに奪われた日
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2:名無しNIPPER[saga]
2016/03/07(月) 05:33:40.19 ID:p4hYn5O/0
富豪「……」

盗賊 zzzzz

富豪「なんでこんな所で…」

富豪「こんな夜中にソファで寝るとは何をしてたのかね」

富豪「部屋までは運んで上げるのが道理か」


 富豪は盗賊を抱き上げた。いわゆるお姫様抱っこと言うものなのだか、ソファで寝てると人を持ち上げる方法はこれが一番やりやすい。盗賊は女の子なので抱き上げるのも苦労しなかった。


富豪「……」カツカツ

盗賊「ん…」

富豪「……」コツコツ


 廊下に富豪の足音だけ響き渡る。元々城内には人が少ないと言う事と、深夜という事実がより一層足音を響かせる。


富豪「……」カツカツ

富豪「寝顔は可愛い物だ」コツコツ

富豪「……」カツカツ

盗賊「うん…」ピクッ

富豪「……」コツコツ

 盗賊の部屋のドアを開け、ベッドに盗賊を寝かした。盗賊の部屋はそれなりに散らかってはいたが、汚いと言うほどでもない。富豪からしたら意外な事だった。


富豪「………」


 富豪はで本を読んでいた。気づいたら夜も更けていたので、飲み物を飲もうと台所に向かう途中ソファで盗賊が寝ていた。眠気も襲ってきていた。富豪は手にドアをかけガチャリと回した。


盗賊「あっあの」


 ドアを開けるのを辞めた。元々起きているような気もしていたらしく驚きはしなかった。ただ声をかけてきたのは意外だった。


富豪「……何か用でも?」

盗賊「起きてたのに驚か無いんですね…」

富豪「薄々は気づいていたのだよ」

盗賊「そうですか」

富豪「それで、何であんな所で寝ていたのかね?」

盗賊「ちょっと考えことをしていたら寝ていたました」

富豪「次からは気をつけ給え。では私は部屋に戻るとするよ」

 富豪は元々飲み物を飲みに来ていた。そこで盗賊に出会ったので、喉は乾いたままだった。

盗賊「待ってください!」

富豪「…?」

盗賊「えっと…その…」

 顔を下に向けたまま喋りかけていたので、表情は見えないが。少し緊張いるようにも見えた。

富豪「どうした?トイレについてきて欲しいでもとでも言う訳でもあるまい」

盗賊「違います!ただ…その…」


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