過去ログ - 【安価コンマ】理不尽難度のダンジョンアタック その11【オリジナル】
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◆x8NsquFWLI
[saga]
2016/03/23(水) 20:04:47.43 ID:my0UoeUGo
ランタンと服の切れ端を手に持った少女が、部屋の入り口で振り返る。
それに対し、準備を万全に整えたあなた達は頷いた。
少年は明るい光球を浮かべ、視界の確保を終えている。
戦士も陣形の中央、あなたのすぐ後ろで、あなたの補佐と転移に備えた。
そして、あなたは体内を荒れ狂う魔力を制御し、己の肉体を鋼へと変えている。
およそ考え得る問題は無さそうだ。
十分に確認した少女は片手に風を集め、そして解き放った。
少女の風は二段構えであった。
まず先駆けの風で森を覆う霧を吹き飛ばし、続く風で手元の火を増幅し、蹂躙する。
轟音を伴って奔る炎は、狭い部屋の中、その一切を包み込む。
闇は瞬く間に切り裂かれ、周囲の木々を赤々と染め上げた。
大部屋の中から、明確な憎悪の気配を伴った絶叫が上がる。
しかし、続くのは二度聞いた大蜘蛛の走行音とはやや異なっていた。
いつもの、大剣を地面に振り下ろしたようなそれではない。
遥かに軽い、人間の足でも立てられるような物だ。
やはり、未だ体の小さな個体なのだろう。
役目を終えた少女があなたの横を走り抜けた直後、視覚でもそれが証明された。
部屋から現れたのは、大蜘蛛をそのまま小さくしたような魔物だった。
体高はあなたの胸程までだろう。
全身の甲殻は酷く焼け焦げ、脚など既に後方の一本が半ばから折れている。
耐久性は、成熟した個体よりは大きく落ちるようだ。
凶暴さに関しては違いは見受けられないが、大蜘蛛よりは御しやすい相手と言えるはずだ。
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