過去ログ - 怨嗟叛逆のアサシネイション【Steins;Gate×ASSASSIN'S CREED】 -SS速報VIP

過去ログ - 怨嗟叛逆のアサシネイション【Steins;Gate×ASSASSIN'S CREED】

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122:名無しNIPPER[saga]
2016/03/28(月) 21:39:16.76 ID:Mkk40UpD0

「あぁ、すまない。気を悪くしたのなら謝ろう。ただ僕も、あの事件の真相は知っているんだ。
　だから君達がやった事ではないという事も知っている。
　君達の友達……私の娘の大事な友達が殺されたという事も」

そして、「辛い事件だっただろうね」と悼みの言葉を三人にかけた。
事件の真相を知る者が自分達以外にもいる、そんな言葉を聞いたのに岡部は感情が湧いて来なかった。
だから何だ。心が優しさに対し、それしか反応出来なくなっていた。

「あの時はまだ、そういった勢力に属してはいなかった。
　しかし、あの事件を前後に私の街で何やら良からぬ輩が蔓延っていると聞いてね。
　その輩を調べ始めた矢先、アサシンの側から接触があった」

幸高は岡部達に歩み寄りながら続けた。

「そして、僕の街で一体何が起きたのか、その全てを教えてくれたよ。ラウンダー、テンプル騎士団。
　そして彼ら自身の話も。そういった勢力の話をね」

「……その話を聞いて、アサシンに協力しようと？」

岡部は嘲るように笑った。
その勢力の話を全て真実で話したとしたら、まずアサシンの側につくのは賢い選択ではない。
世界の殆どはテンプル騎士に支配されていると言っても過言ではない状態だからだ。
しかし、そんな岡部の嘲笑など真っ向から打ち砕くように、幸高は力強く「そうだ」と答えた。

「確かに、アサシンの力は衰えていると聞いた。だけどね、僕はこの街で、僕達の街で横暴を働いた者を許す気にはなれなかった。
　あのような振舞いをした者にそれ相応の報いを受けさせる。そう思って、アサシンに協力を申し出たんだ」

岡部はその直剣のように穿たれた正義の言葉に唖然としていた。
これ程までに財を成した人間が、損得勘定を度返しするような選択をするものなのか。
幸高は一息つき、今度は語気を下げてゆっくりと語り出した。

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