過去ログ - 男「とある街の小さな店」
1- 20
10:名無しNIPPER[saga]
2016/03/10(木) 10:29:41.27 ID:zYmr7NGw0
男「ふむ……今日はあまりお客様が来ないね」

若者「良い事じゃないですかー」

男「……ほう、なかなか言うようになったね。今日の賄いは楽しみだ」

若者「ちょ、ちょっとタイム! 今の無しで!」アセアセ

少女「……」クスクス

若者「お、おい、少女も何とか言ってくれよ!」

若者(お師匠さん、一度賄いに目を付けたら、死ぬほど長いアドバイスしてくるんだよなぁ)ブルブル

男「昨日風邪で休んでた分、しっかり働きなさい」

若者「うぃーっす……」

ガチャ

男「いらっしゃいませ」

老人「……ふむ、この店はプリンを出すのですかな?」

男「ええ」

老人「それを一つ、後は紅茶を頂きます」

男「かしこまりました」ニコ

若者「はいよー、持ってってね」

少女「……」コク

少女「……」コト

老人「どうもありがとう、では――」スッ

老人「……ふむ」

男(! あまり良く無いリアクションだ)チラ

老人「……ううむ……」

男「……お客様、何か至らぬ点がありましたか?」

老人「! いえいえ、とんでもない。ただ……」

男「ただ?」

老人「私の探しているプリンでは無かったようなので……」

男「探している、プリン」

老人「亡くなった母が、子供の頃よく作ってくれたものなのですが……最近になって、また食べたいと思いましてな」

老人「なにやら香ばしかった記憶があるのですが……覚えているのはそれだけで」

老人「焼きプリンなるものも買ってみたのですが、何か違う気がして……」

若者「!」

男「……お客様、少しお時間を頂けますか?」

老人「はい、構いませんが」

男「ありがとうございます」ニコ

男「若者、卵と――」

若者「そう来ると思ってました。準備済んでますよー」

男「おお、やるじゃないか」

若者「オーブンっすか? それとも鍋で?」

男「……鍋だね」

若者「了解っすー」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
80Res/53.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice