50: ◆2VMIBbqgAw[saga]
2016/03/11(金) 22:47:42.94 ID:n8gVf/dc0
天津風「輸送任務そのものは大したことなかったみたい。
けれどその帰還中、付近の客船が深海棲艦の襲撃を受けたっていう連絡を受信して、
駆逐艦島風は艦隊を抜け、一人で飛び出して行ってしまった……」
島風「…………」
天津風「そして駆逐艦島風のおかげで、客船は無事に海域を離脱することができた」
那智「まさか……その客船に乗っていたのが、幼い頃の私だと言うのか……?」
天津風「確証はありませんが、おそらくは」
浜風「すると島風は……二代に渡り、那智さんを救ったということになりますね」
時津風「すっごい偶然だねー。そんなこともあるんだぁ」
島風「…………でも、駆逐艦島風は、その戦闘で……」
天津風「えぇ。島風はいつまで経っても帰ってこなかった。
やがて島風のための墓石が届いて、輸送任務を共にした仲間たちはようやく受け入れたのよ。
島風は沈んだ。たとえ軍規違反でも、あの時、自分たちがあの子を追いかけていれば……ってね」
浜風「ちょっと待ってください。そんなこと、一体どうやって調べたのですか?」
天津風「当時の日報を読んだのよ」
雪風「なるほど! 当時の島風ちゃんの日報ですね! 雪風も毎日書いています!」
浦風「けどそれじゃと、島風が沈んでからのことはどうやって調べよったん?」
天津風「島風の日報を読んだ後にね、偶然とある艦娘の日報を見つけたのよ。
そこに、輸送任務の旗艦として、島風を沈めてしまったことへの後悔が記されていたわ」
時津風「じゃあ、この彫刻をしたのも……その艦娘ってこと?」
天津風「えぇ、そうみたいね」
島風「輸送任務の旗艦…………私の……島風の墓石の文字を彫った艦娘って……一体……」
天津風「彼女の名前は…………―――――――――――――――陽炎型駆逐艦、天津風」
一同「…………!?」
天津風「輸送任務の旗艦を務めた、当時の天津風。
その随伴艦が、雪風、時津風、浜風、浦風……そして、島風」
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