11: ◆aujQ5B6q.2XT[sage]
2016/03/12(土) 10:49:08.82 ID:qdaAcIqAO
――――――
「あら、お帰りなさい」
私はママの声を無視して、部屋に引きこもった。…ママも何かを感じ取ったのか、何も言ってこなかった。
バタンと。無造作に体をベッドへ投げ出した。
「…………」
私は猛烈な寂しさを感じていた。―さっきまで楽しくしていた友が、今、いない。
それは何とも形容し難いが…普段会えない従兄弟と遊んだあとの感覚に似ている。……我ながらよくわからない。
とにかく――この体を友達で満たしていたい。私を全て、友達で満たしていたい――
この、ポッカリ空いた穴も。
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