過去ログ - みほ「ごめんね、エリカさん。さようなら、逸見さん」【ガルパンSS】
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14:しぃな ◆CB7w5rWLD6[saga]
2016/03/11(金) 23:29:25.13 ID:1urZWwmh0



それから互いに無言でそのままの体勢だった。
どちらも動こうとしない。どうすればいいかわからなかったから。
いいや、どうすればいいのかは分かっていた。けれど、いつそうすればいいかが分からなかった。

目と目を合わせて何秒が経ったのだろう。
背けたくても背けることができない、私の真っ赤な顔を笑いもせずじっと見つめてくる。
つられて私も彼女の顔を真っ直ぐに見つめる。その目に映っていたのはまぎれもなく私だった。

瞬間、鐘の音が鳴る。午後18時を知らせた音と共に、私達は再び唇を重ね合わせた。
どちらからともなく、むさぼるように。

互いの唾液で、私たちは喉を潤すくらい。

キスをした。

頭が痺れる。頬が緩む。顔も呆けて、嬌声をあげて。

互いにカラダを押し寄せて、壁に体を預けて、脚を絡ませて。

どちらのものか分からない、なまめかしくて、つやのある、色っぽい声が教室に響く。

カラダの奥がなんだかもどかしい。

この子って、こんな顔もするんだと最中に思った。
それは私が知っている頼りないいつもの彼女ではなくて。
初めて見る、彼女のオンナの顔だった。

私もこんな顔をシて必死にむさぼっているのかと思うとまた恥ずかしくなった。
でも、これをそんな理由で止めるには少々、というかかなり勿体無い。
今は、この快楽に溺れていよう。



今日のことは忘れないだろう。幸せの始まりの1ページを。
今はまだ互いのことを知り尽くしてはいないから。
ゆっくりでもいい、こそこそでもいい。私達は私たちの恋をしようと思った。

出来れば長く。出来ればずっと。出来れば、永遠に。

二人で。









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