過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
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102:1 [sage]
2016/03/17(木) 00:12:16.10 ID:McnoHoig0

一色「…今日の、アレで、少しは何か進展しました?」挑発的だが、僅な語尾の震えがそれを虚勢であることを明瞭に物語っている。

八幡「…お前、もしかして」 一度逸らした目を再び後輩へと向ける。

一色「…私って、他人がいいなって思う相手には、とりあえず手を出したくなるタイプなんですよね」

変に隠さず、はっきりと告げるその顔に小悪魔めいた笑みが浮かぶ。

八幡「…生憎と、俺たちはそういうんじゃねーんだよ」

搾り出す声が自分でもそれとわかるほど掠れた。
では、何なのか、と問われたら返しようがない。
自分自身にさえ、その答えが未だ何なのかわかっていないのだから。答えを出すことを先送りにしているのだから。


だが、一色はそれ以上追求はしてこず、その代わりに突き出された俺の手に、冷たくなった自分の手を添え、そっと柔らかな頬をすり寄せた。

一色「…だったら」言いかけた言葉を故意に途中で途切れさせる。

そしてゆっくりと伸び上がるようにしながら顔を上向け ――― そのままそっと両の瞼を閉じた。



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