過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
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184:1 [sage]
2016/04/03(日) 00:39:07.49 ID:oa+BnG3x0

「どこ行くんだよ」「もうすぐ」

“ちょっと行きたいところがあるからもう少しだけ付き合え”と言われ、店を出てからずっとこの調子だ。

クリスマスとはいえ、さすがにケーキの喰い過ぎで少しばかり胸やけがする。それに寒いし疲れたし、俺、いい加減おうちに帰りたいんですけど。

先程から首周りがやけにスースーと思ったら、どうやら店にマフラーを忘れて来てしまったらしい。

ここからだと駅の方が近いので、わざわざ取りに戻るのも面倒臭い。
だが考えてみればそれを口実に、この“昔コクってフラレた女の子とクリスマスの夜に並んでそぞろ歩く”という罰ゲームのような状況から離脱する手もないことはない。

折本「どうかしたの?」 

どうしたものか決めかねてそわそわしている俺に気がついた折本が声をかけてきた。

八幡「…ああ。さっきの店にマフラー置いてきちまったみたいでな」

わざとらしく振り返って、目いっぱい戻りたいアッピールを試みる。

折本「どうする?一度店に戻るんなら、つきあうけど?」

八幡「…いや、このままここで別れてそのまま帰るという選択肢はないのかよ」

言った途端に盛大なくしゃみがでた。

折本「ほらほら寒空の下でマフラーもしないでいるから」

折本がくすくすと笑う。

八幡「…その寒空の下、俺を無理やり引っ張り回してるのはいったいどこの誰なんですかね?」



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