過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
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326:1[sage]
2016/05/30(月) 21:09:57.18 ID:Jn83tyBH0


くすっ。


雪ノ下の形の良い唇から小さく笑らしきものが漏れるのが見えた。
それを聴いた俺の口の端も少しだけ緩んでしまったが、咳払いしてそれを誤魔化す。


雪乃「――― そうね。確かにあなたは呆れるくらい成長していないものね。それとも単に学習能力がないだけなのかしら?」

やれやれといった感じに、呆れたような顔で小さく首を振る。

八幡「うるせーよ。ほっとけ」

そういうお前だって、全然成長してねぇじゃねーか。特に胸のあたりとか。


雪乃「…まったく、あなたを見ていると、変に気を遣っていた私の方がまるで馬鹿みたいね」


そう独り言のように口にしたかと思うと、次の瞬間にはいつものように自信に満ちあふれた毅然とした態度で、


雪乃「相模さん、やはりこの問題はまず私たちだけでなんとかしてみましょう。部外者に頼るのはそれからよ」


心持ち“部外者”という言葉を強調しながらきっぱりと断言した。


相模「…え、で、でも」


あねのんといもうとのんに挟まれた相模はその凡庸ぶりを遺憾なく発揮して、オロオロと狼狽えている。


陽乃「ふーん…。でも、あなた達だけでなんとかできる問題なのかしら?」

雪乃「これは“私たち”の問題よ。姉さんはこれ以上余計な手出しをしないで頂戴」 

陽乃「あらそう。だったらどれほどのことができるのか、お手並み拝見させてもらいましょうか」

そう言って陽乃さんは挑発的で、それでいてなお魅力ある笑みを浮かべた。



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