過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
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367:1[sage]
2016/06/05(日) 19:41:58.97 ID:UVExhX6V0


葉山「な、キミたちもそう思うだろ?」


不意に葉山が俺と由比ヶ浜に話を振ってきた。

ごく自然な会話の流れだったが、どうやら葉山も先ほどから俺たちの間に流れる不穏な空気を察していたようだ。
恐らくはこれ以上関係を悪化させないようにという、葉山らしいスマートな気遣いなのだろう。

――― だが、いつもは空気を読んで相手に調子を合わせるのがうまい由比ヶ浜が、なぜか今日に限っては押し黙ったままだった。

すぐにそれが、あの日の雪ノ下の姿が落とした影であることに気がつく。



八幡「まぁ … そうだな…」



ごく曖昧なものとはいえ、由比ヶ浜に先んじて俺が同意を示したことに、葉山が少しだけ意外そうな表情を見せた。

別に驚くほどのことでもあるまい。普段から空気のような存在の俺だけに、同じ空気を読むに長けているのは当然だろう。
それに、俺は空気を読まないのではなく、敢えて読まないフリをしているだけなのだ。



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