過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
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[sage]
2016/03/14(月) 00:25:05.02 ID:8WS3sg8r0
差し込む陽の光が金色に輝く放課後の部室。
俺は壁を背にした後輩と向かい合って立つ。ふとした拍子に会話が途切れ、二人の間に少し居心地の悪い、それでいて胸の切なくなるような、そんな不思議な沈黙を落とす。
「…あの…せん…ぱい…?」
着崩した制服の襟許から覗く薄く静脈の浮いた瑞々しい白い肌と小さな鎖骨の窪みが、やけに眩しい。
「お、おう?」ゴクッ
俯き加減だった後輩が不意にその顔を上げ、潤んだ大きな瞳でじっと俺を見つめる。その差し迫ったような表情と微かに漏れる苦し気な息遣いに不覚にも鼓動が早くなる。
彼女は、すっと視線だけを斜めに落とし、自らの手でしゅるりとリボンタイの結び目を解くと、小さく震える声でそっと囁く。
「…私…初めてなんで…優しく…お願い…します…」
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