過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
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387:1[sage]
2016/06/07(火) 20:11:53.48 ID:D+e/zlSJ0

相模「あ、い、今のは …… その …… 」

三浦に怒りの矛先を向けられた相模がなんとか言い訳しようと試みはするものの


三浦「あ゛? 」


相模「ひぃっ!」


ギロリと効果音でもつきそうな三浦のひと睨みで、たちまち萎縮して言葉に詰まってしまう。
そして青褪めた顔で視線を床に落とし、もごもごと動かすだけのその口からは意味を為す台詞は些とも出てこない。

同じように、ゆっこと遥も、三浦を目の前してに竦み上がったままの様子だった。


三浦「ちッ」

生まれたての小鹿のようにうち震える彼女らを一瞥し、三浦が舌打ちをする。

恐らく三浦のあの性格からして、そのはっきりしない態度にこそ余計に苛立ちを募らせるのだろうが、当の相模はその事に全く気がついていないようだ。

先ほどまでの威勢はどこへやら、ただおろおろと狼狽えおどおどと怯えるその様こそ、俺の知る中でも屈指の凡人、凡人オブ凡人たる相模南本来の、ありのままの姿なのであろう。

そもそも三浦と相模とでは人間としての、いや、生物としての格が違い過ぎる。いかに相模が文化祭実行委員長という肩書きを手にしても、その距離は縮まるはずもない。
逆に地位や肩書に頼ることで自分を大きく見せようとする姿勢が、彼女の器量の小ささを端的に顕しているとさえいえた。

そこへいくと、俺なんかは明らかに大器晩成型。あまりにも器が大きすぎちゃって、もしかしたら今世紀中に大成しないのではないかと心配になるレベル。



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