過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
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5:1[sage]
2016/03/12(土) 00:39:24.13 ID:fXDvOLLe0

一色「と・に・か・く、葉山先輩なんかに壁ドンなんかされちゃったら、もう、どんな女の子だって即オチですよ、即オチ」

俺や由比ヶ浜と同じクラス、つまり2年F組のリア充グループのリーダー、葉山隼人は一色が生徒会と掛け持ちでマネージャーを務めるサッカー部のキャプテンでもある。

爽やかなイケメンで成績も学年トップクラス、父親は弁護士で家はお金持ちという、三拍子どころか三三七拍子くらい揃ったリア充の中のリア充だ。
そのリア充度たるや、俺と並んで立たせるだけでもう格差社会の縮図と言っていいレベル。

だが、その葉山と言えば ――― 俺はそっと一色の顔色を窺う。こいつ、自ら特大の地雷を踏みにくるとは大したハートロッカーだな。


雪乃「そう言えば一色さん、あなた部活に出なくて構わないのかしら?もう練習は始まっているのでしょう?」

雪ノ下の指摘に、一色の薄い肩が一目でそれとわかるほどギクリと強張る。


一色「…だって外、寒いじゃないですか」来客用に出された紙コップの紅茶をすすりながらおずおずと答えた。

八幡「…そりゃ寒くて当然だろ、冬なんだし」

千葉は一年を通して比較的気候が温暖な地域なのだが、だからといって冬が寒くないというわけでは決してない。
逆になまじ暖かいからこそ千葉県民の寒さに対する耐性は全国一低いといって過言ではないだろう。
加えてここのところこの部屋で唯一の暖房器具であるヒーターの調子が今一つ良くないせいもあってか、今日は殊更寒く感じられる。
部屋の中でさえこれなのだから、海からの風が容赦なく吹き付ける屋外はもっと寒いに違いない。

一色「あ、それにマネージャーは他にもいますし、葉山先輩には生徒会の仕事で休みますって伝えてもらってありますから」明らかにとってつけたような言い訳を口にする。

八幡「いや誰がどう見てたってお前、仕事なんて一ミリだってしてねぇだろ」ダベってお茶飲んでるだけで仕事してますとか、なんだよその夢ジョブ。今時、丸の内あたりの腰掛けOLだってもっとちゃんと仕事してんぞ?

一色「失礼な!仕事ならちゃんとやってますよ!副会長くんと書記ちゃんがっ!」

雪乃「…あなたじゃないのね」



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