過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
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558:1[sage]
2016/07/06(水) 20:28:34.36 ID:qmoxCuo20

戸塚「あ、そういえば彼もいるみたいだよ」

繊細な指が差す方向を目で追うと、特設ステージの真ん前に、どこかで見覚えのある物体が我が者顔で陣取っていた。

いまだ残暑厳しい中、トレンチコートに指ぬきグローブ、更に両手に巻かれた意味不明の深紅のパワーリスト(0.5キロ)。

両腕を組み、口をへの字に曲げて仁王立ちのまま、鼻息も荒くふんぞり返っている。

その名を口にするまでもなく、それ以上に口にしたら呪われそうなのでしたくもないのだが、もちろん材木座である。

ただでさえ暑苦しいのに、あいつのせいでその周囲の気温が更に2度ほど上昇しているようだった。気のせいかうっすらと陽炎までもが立ち昇り、まるで可視化された不吉な負のオーラの如く頭上に渦巻いて見える。

恐らくあいつを排除すれば地球温暖化の問題は八割方解決されるに違いない。
それどころかCO2の排出量も産業革命以前にまで戻るやもしれない。誰かヤツを止めるべき。息の根と一緒に。

材木座「ぶほむ。見せて貰おうか。房総の赤き狂犬とやらの実力を!」

なにやらほざいているようだが、よく見るとコートのポケットからはチーバくんのケータイストラップが覗いている。

…… って、こいつもチーバくん好きなのかよ。

なんか俺の周り、チーバくんファン率がやたらと高くねぇか? 夏場の首都圏のゲリラ豪雨だってさすがにこんな局地的じゃねぇぞ。



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