過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
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779:1[sage]
2017/01/13(金) 00:21:06.60 ID:Vf9ZrkSy0

その"もうひとり"、つまり雪ノ下の所属する2年J組の教室は、同じ2学年のフロアの一番奥まった場所に位置している。

帰国子女が多いこのクラスは女子の比率が高く、ほとんど女子生徒のみで構成されているといってもいいだろう。

以下略



780:1[sage]
2017/01/13(金) 00:23:15.93 ID:Vf9ZrkSy0

砕け散りそうになるメンタルにひたすら鞭打ち、半ば開き直るようにしてJ組の教室の前まで辿り着くと、そこにはなぜか所在なげにたむろしている数人の男子生徒の姿があった。ちなみに俺の場合は教室の中でさえ所在ない。

こんな時、本来であればその中に誰か知り合いを見つけて雪ノ下を呼び出してもらうのがベストなのだが、残念ながらJ組に知り合いはいない。

以下略



781:1[sage]
2017/01/13(金) 00:25:12.46 ID:Vf9ZrkSy0

仕方なく覚悟を決め、男子生徒の前を“ちょっと通りますよ”とばかりに素通りし、そのまま教室の扉を開けようとすると、


「おい、待てよ」
以下略



782:1[sage]
2017/01/13(金) 00:27:56.98 ID:Vf9ZrkSy0

普段であれば、例え相手がどのような無礼を働いたとしても終始下手かつ卑屈に接し、姿が見えなくなった途端“ふっ、今日のところはこれくらいで勘弁しておいてやる”と人知れずクールに呟くところまであるのだが、今の俺は少しばかり虫の居所が悪かった。


八幡「雪ノ下に話があんだよ。いるんだろ?」
以下略



783:1[sage]
2017/01/13(金) 00:28:45.69 ID:Vf9ZrkSy0


雪乃「 ……… 」(八幡を見る)

八幡「 ……… 」(雪乃を見る)
以下略



784:1[sage]
2017/01/13(金) 00:30:27.85 ID:Vf9ZrkSy0

ほんの僅かに開けられた戸の隙間から、警戒心も顕にこちらを覗き見るようにして雪ノ下がおずおずと口を開く。


雪乃「な、何の用かしら? 新聞ならもうとってますけど?」
以下略



785:1[sage]
2017/01/13(金) 00:32:43.50 ID:Vf9ZrkSy0

八幡「 ……… ちょっと話がある」 敢えていいかとは訊かない。

その俺の様子に、ただならぬものを感じとったのか、雪ノ下が僅かに戸惑いの表情を浮かべるのがわかった。

以下略



786:1[sage]
2017/01/13(金) 00:34:28.27 ID:Vf9ZrkSy0

八幡「なんでもいいから、取り敢えずここを開けろ」

雪乃「だ、ダメよ」

以下略



787:1[sage]
2017/01/13(金) 00:35:59.78 ID:Vf9ZrkSy0

八幡「 ……………… え?」



以下略



788:1[sage]
2017/01/13(金) 00:37:28.58 ID:Vf9ZrkSy0

雪乃「と、とにかくこっちに来なさいっ! いいからっ、早くっ!」


次の瞬間、雪ノ下は俺の手をぱしりとひっつかむと、そのまま強引に腕を引きながらJ組の教室から速足で遠ざかる。
以下略



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