過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
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844:1[sage]
2017/01/22(日) 01:03:15.02 ID:+RhFgzyY0

葉山に向けていた目を逸らし、そのままそれとなくクラスの中を見回すと、今のふたりのやりとりに対して明らかに反応の薄い影が三つあった。

三浦は頬杖をつきながら、心ここにあらずといった様子で自慢のゆるふわ縦ロールの金髪をみゅんみゅんと指に絡みつかせ、時折俺のところまで届きそうな深い吐息を漏らす。

由比ヶ浜は由比ヶ浜で何やら考えに耽り、今、自分が手にしているのが現国の教科書であることにさえ気が付いてない。しかもそれ、上下逆さまだし。

そして ――― 海老名さんは、なぜか授業とは全く無関係のはずのコンパスを三角定規を手に、既に穴の開いている三角定規の穴を、それこそ穴のあくほどしげしげと見つめている。

彼女については、いったい何を考えているかなど知りたくもないのだが、なんとなくそれがわかってしまう自分がとてつもなくイヤだ。




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