過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
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945:1[sage]
2017/02/06(月) 21:09:49.47 ID:bfI3Hzcw0

八幡「 …… や、さすがにそれは」


束の間、ふたりの間に落ちた沈黙を打ち消すように俺が言葉を発しかけると、


陽乃「この間も雪乃ちゃんと一緒のところをうちのお母さんに見られたんだって?」

それを遮るようにあねのんが言葉を継ぐ。


八幡「 …… え? あ、ええ、はい」

陽乃「相変わらずそいうところ、脇が甘いのよね」

誰にという訳でもなく、ぽしょりと呟く。


正直、今しがた告げられた陽乃さんの言葉だけで、もう既に俺の頭の中は真っ白な状態である。
さすがにこれ以上は勘弁してもらいところなのだが、その様子を見る限り話はまだ終わっていない、ということなのだろう。

バレンタインのイベントの帰り、あの時もやはり由比ヶ浜は一緒だったものの、さすがにひとり暮らしの娘の周りに男の影がうろついていたのでは心配するだろうと早々に退散してる。
もっとも俺の影は普段からただでさえ薄いので、ある程度高を括っていた、というのもあるのだが。


“あなたはこんなことをする子じゃないと思っていたのに”


今となって考えれば、あの時の雪ノ下母のセリフも、娘と言うよりはむしろ俺に聞かせるためのものであったのかも知れないと気がつく。




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