過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
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[sage]
2017/02/06(月) 21:32:16.97 ID:bfI3Hzcw0
丁度その時、店の自動ドアの開く音が聞こえ、俺の視界の隅によく見知った顔が入ってきた。
学校指定のやや地味目な色合いのコートを羽織り、近くの書店で購入したと思しき紙袋を手にしているのは、誰あろう海老名さんだ。
三浦や由比ヶ浜の姿がないところを見ると、珍しく今日はひとりだけらしい。
海老名「おや、ヒキタニくん、はろは…」
彼女は俺に気が付くと、いつものように超軽いノリ、しかも相変わらず意味不明の挨拶を口にしかけたが、隣にいる陽乃さんの姿を見て、ピタリとその動きを止めた。
次いで、何を察したのか胸の前で軽くひとつポンと手を打ち、くるりと背を向けてそのまま店から出て行ってしまったかと思うと、すぐさま素知らぬ顔で再び入ってくる。
そして ――― 、
海老名「ごめーん、待ったぁ?(はぁと」
八幡「 …… 頼むからその場のノリや思いつきでそういう手の込んだ小芝居するのやめてくれる?」 ヒクッ
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