過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
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957:1[sage]
2017/02/07(火) 20:27:20.97 ID:TOi7eAsx0


陽乃「あ、ごめんなさいね。私は ――― 」


ジュラルミン並みの外面装甲の威力を如何なく発揮して、いかにも慣れた調子で陽乃さんが自己紹介をしようとすると、

海老名「あ、知ってます。J組の雪ノ下さんのお姉さん …… ですよね? この間のバレンタインのイベントでは大変お世話になりました」

さすがにクレバーな海老名さんだけあって、陽乃さんに対しても全く物怖じすることなく、ペコリと頭を下げる。

陽乃「へぇ、そうなんだ。ありがと」

言いながら、あねのんがすっと目を細め、まるで値踏みするかのような視線で海老名さんの姿を上から下まで眺める。

恐らく脳内スカウターで相手の戦闘力でも計測しているのだろう。そのうち「私の戦闘力は53万です」とか言い出したりするのかもしれない。


だが、あねのんの隠そうともしないその目の奥に潜む酷薄な輝きに気が付いているはずなのに、海老名さんはまるで動じた素振りすら見せない。

それどころか、愛らしいとも言えるいつもの人懐こい笑顔を浮かべたまま、その慎ましい胸を張るかのようにして敢然と陽乃さんの視線を受け止めている。


気が付くといつの間にかふたりの間に何やら不穏な気配が交錯していた。目には見えない、まるで静電気のような火花が散っているような気さえする。

下手をすると背後ではスタンド同士が熾烈な戦いを繰り広げているのかも知れない。なにこれ超怖い。




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