過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
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961:1[sage]
2017/02/07(火) 20:53:57.61 ID:TOi7eAsx0

そのままふたりの立ち去る後ろ姿を暫し見送っていると、

海老名「あの人、やっぱり雪ノ下さんのお母さんだったんだ? ヒキタニくんも知り合いなの?」

不意に海老名さんが話しかけてきた。

八幡「 ……… いや、今年になってから何度か顔を合わせたことがあるってだけだ」

海老名「ふーん、そうなんだ。よく似てるよね。ひと目見てそうじゃないかと思ったんだ」 茫として呟く。

八幡「……まぁ、そうだな」

海老名「確かお父さんも県議会議員で建設会社の社長さん、なんだっけ?」

八幡「お前、そんなことまでよく知ってんのな」

海老名「だって、雪ノ下なんて名字、この辺りじゃかなり珍しくない?」

八幡「いや、それを言ったら比企谷だって海老名だって十分すぎるくらい珍しいだろ」

確かに面影は強く窺わせるが、その纏う雰囲気があまりにも異質なせいか、今はそれほどよく似てるとも思えなくなっていた。
もしかしたら雪ノ下の方はどちらかというと父親似なのかも知れない。例えば胸のあたりとか。


そんなことを話しているうちに、不意に外から陽乃さんの声が聞こえてきた。




陽乃「お母さん! そっちじゃなくて、こっち!」




……… なるほど、遅れてきた理由はアレなわけね。やっぱり親子だけあって似てるのかもしれないと思い直す。







だが、先ほど雪ノ下母の浮かべた不可思議な笑みの真の意味を、後に俺は嫌というほど、それこそ身をもって知らされることになる。




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