過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
1- 20
984:1[sage]
2017/02/12(日) 13:02:25.74 ID:yhf5+NBv0

八幡「いや、それだと万が一、その …… 俺とお前が付き合うことになったとしても、今度はお前と由比ヶ浜との関係が気まずくなったりしないのか?」

海老名「なんで?」

小首を傾げ、心底不思議そうに尋ねる。

八幡「なんでって、いろいろあんだろ、お前ら友達なんだし」

海老名「 …… そうだね。でも大丈夫。結衣は私と違って空気読む子だから」


――― それに、と付け加える。


海老名「それで壊れるような関係なら、それまでのことでしょ?」

ごくあっさりと、まるで切って捨てるように口にした。


八幡「 ……… 意外 …… だな」

海老名「何が意外なの?」

呆けたような顔をしているであろう俺に、海老名さんが再び問いかける。


八幡「お前は空気読まずに周りに合わせることができるヤツだって、どこかの女王様が言ってたぜ?」

海老名「あはは、何それ? でも確かにそれ、当たってるかも」

おかしそうにケラケラと笑う。しかしやがて、


海老名「 ――― でもね、ヒキタニくん。相手を思いやる気持ちも確かに大切なのかもしれないけど、もしそれだけの理由で前に踏み出せないとしたら、それもまた、それまでの関係ってことになるんだよ?」


恐らくそれが彼女の哲学なのだろう、揺るぎない笑顔そのままで、さらりとドライな事を言ってのけた。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/596.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice