過去ログ - 幻想郷に来た貴方が女の子と仲良くなる話
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◆5m18GD4M5g
[saga]
2016/04/09(土) 17:29:34.27 ID:KakcfY3V0
「そう言えば、まだ言って無かったわよね」
ふと、霊夢がそう言うと、静かに貴方との距離を更に縮めてくる。
肩と肩が触れ合いそうな距離で、隣り合わせに座る。
貴方と霊夢、二人で夜空を見上げながら。
「私も好きです」
「一緒に居てください」
簡単な二言。そして決定的な二言。
何事にも捕われない筈の彼女にとって、この言葉はある意味縛りつける物。
それを貴方は噛みしめながら、彼女に返答する。
―――勿論、一緒に居るよ。
―――何年経っても、何十年経っても。
―――君の傍に居るよ。
貴方が言い切った後で、本日何度目か、訪れる静寂。
しかしそれは二人にとって居心地の悪い物では無かった。
堅く、しかし優しく握られた霊夢の右手と貴方の左手。
貴方の左肩に感じる重みは、すっかりと預けられた霊夢の頭。
ぴったりと寄り添う二人を歓迎するか、しないのか。
幻想郷の夜空には、いつも通り星々が輝いていた。
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