過去ログ - 渋谷凛「回答は発送をもって代えさせていただきます」
1- 20
4: ◆a/CmvfV8ng[saga]
2016/03/13(日) 18:26:09.35 ID:exYAEVQ30

私が車に乗りシートベルトをしたのを確認するとプロデューサーはアクセルを踏んだ。

「で、どういうことなの?」と私が問うとプロデューサーは「もしかして、何も聞いてない?」と返した。

やられた。お母さんの仕業だったみたいだ。

私が何も知らされていないらしいことを悟ったプロデューサーは事の経緯を説明してくれた。

どうやら私はディナーに招待されたらしい。

「ごめんな。学校にいるから電話に出られないと思って自宅の方に電話したんだけど、さ」

「...うん。いいよ別に」

「...怒ってる?」

「怒ってないよ」

怒ってはない、けれどプロデューサーに会うならもっとおしゃれしたのに。

帰ったらお母さんに文句言わなきゃ。

「ならよかった。それにしてもその服...」

「えっ。何か変、かな?」

「いや、よく似合ってるよ。ただ夜は冷えるから」

「......」

「あれ。また変なこと言ったか?」

褒められて言葉に詰まってしまう私は我ながら単純だなぁ、なんて。

「寒くなったらプロデューサーのジャケット借りるから平気だよ」

照れ隠しの軽口。

「待ってくれ。それじゃあ俺が寒いだろ」

「そのときは手でも握ってあげるよ」

「それならジャケットくらいお安い御用だな」

「そこはプロデューサーとして断るべきじゃないの?」

「断って欲しかったか?」

「...ばかじゃないの」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
12Res/7.16 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice