11:名無しNIPPER[sage saga]
2016/03/15(火) 01:27:23.26 ID:HDvSvbTV0
「あれ、お客さん居ないのか?」
「いらっしゃいま……せ?」
私がそんなとりとめのない事を考えていると、思い焦がれた人が目の間に現れた。
「ちょっと近くを通ってな。せっかくだし、凛の顔でも見て行こうかと思って」
照れくさそうに頭をかくプロデューサーがここに来た理由を説明してくれた。だが、そんなことはどうでもいい。私の願いが叶ったのだ。もしかしたら私は神様だったのかもしれない。
「そ、そうなんだ」
平静を装いつつ返事をする。若干声が上ずったような気がするが気のせいだろう。
「せっかくだし、事務所に花でも買って帰ろうかな。殺風景だし」
プロデューサーはそう言うとショーウィンドウの花の値段を見て引きつった笑顔を浮かべた。
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