過去ログ - 【ガルパン】ミカ「風の吹くままに」
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3:名無しNIPPER
2016/03/15(火) 05:20:13.53 ID:iWnFvro+0
「前から気になってたんだけどさ、ミカって戦車道好きなの?」

「……その質問に意味はあるのかな?」

「別になんとなく。ただあんまりにも練習出ないからちょっと気になった」

ミッコの質問に少し考える。

「私にとって戦車道は好き嫌いで語るものではない。戦車道は人生に必要なことだからね」

「必要なのになんで乗らないのさ」

「戦車道が必要なのであって流派は重要ではないのさ」

ミッコは何となく察した。何かに縛られるのが好きではない自由人がミカこと島田フミカなのだ。
分家とは言え彼女もれっきとした島田一族の人間。いろいろなシガラミはあるのだろう。
ミッコ自身先祖代々彼女の家にに使える家系。身近でそういうものに触れてきた事はある。
ミカはとても優秀だった。それこそ宗家の跡取り娘と勝るとも劣らないセンスの持ち主だ。
そういった事も含め宗家と分家の面倒事を知っている。

「戦車と風はとてもよく似ている」

目を瞑り旋律を奏でながら語る。

「どちらもどんな所でも自由に行けるからね」



「フミカさん」

下を見ると当主の島田千代がいた。

「琴の稽古は充分ですか? そろそろ戦車道の稽古もしましょう?」

「……当主様直々にお出迎えとあっては仕方がないね。行こうかミッコ」

少しだけ悲しげに笑いかけるミカ、降り立ち千代と共に歩くその諦念した後ろ姿。
ミッコは密かに決意した。



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