過去ログ - 【ガルパン】ミカ「風の吹くままに」
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7:名無しNIPPER
2016/03/15(火) 05:23:38.55 ID:iWnFvro+0
「戦車と風は似てるんでしょ?ならあたしが乗せてあげるよ、風にね」
「任せよう。風の吹くままに」
すると突如衝撃。砲塔に砲弾が掠めたのだ。
「バレたか……揺れるから気をつけてね!」
「問題ないさ。ミッコこそ私の指示に付いてこれるのかな?」
「天下のミッコ様なめんなー!」
右へ左へ、あっちへこっちへ、風が木々の間をすり抜けて行く。
「ミカ、なんか元気の出る音楽!」
「残念だけどさっきの衝撃で琴は壊れてしまってね」
「えーじゃあ逃げ切ったらまた琴買う?」
「いや、いい機会だし他の楽器にしよう」
小さな風が徐々に大きな風になって森から消えて行った。
「ではこれからミーティングを行う。今日は前回の大洗連合チームのビデオを見ながら反省会だ」
大洗女子の存続を掛けた一戦の翌日、大学選抜チームはブリーフィングルームで反省点と研究を行っていた。
隊長の愛里寿も同席し一時停止しては反省点と課題、アドバイスを入れていく。
「次はカールカール自走臼砲ですね。この時はパーシングが3両護衛に付いていましたがBT-47にやられています」
「……っ!?今の所巻き戻して」
「隊長?」
「早く」
慌てて巻き戻す隊員。食い入るように何度も愛里寿は見る。
「……このBT-47の所属と搭乗員は?」
「継続高校です。搭乗員のデータは残念ながら……」
「いいえ、それだけで大丈夫。ありがとう。続けて」
データがなくても確信していた。あの動き、戦い方。でもあの頃とは何だか少し違って見えた。
おわり
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