過去ログ - 【凡将伝】どこかの誰かの話【三次創作】
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417:372 ◆EJqo97Z.fg[sagesaga]
2016/09/26(月) 23:46:21.88 ID:1CCExOpA0


「売官を全て買い占める……

で、御座いますか?」


最近は南皮城内で決裁仕事ばかりになった私に、 袁逢様から呼び出しがかかった。

また何か便利屋仕事かと 思いながら案内されたのは、袁逢様の客間。

礼を執ると、

「まあ、座れ」

と促され、下座に着くと 茶が出され、

「お前達、呼ぶまで席を外せ」

とお付き全員を人払いした。


で、告げられたのは冒頭の言。


(恐れながら……)

思わず声を潜める私に合わせ、

(考えたのは、紹。だろう。
少なくとも、私ではそこまで思い切れん。

若さが羨ましくもあるな)

声を潜める袁逢様。

(しかしながら、先立つものは……)

(ある。というか、報告を信じるなら買い占めても今の生活が紹が死ぬまで出来るらしい)


あっけらかんと仰る袁逢様だが、こちらからすると想像もつかない。

(で、あの、私を呼んだのは……)

(貴様にも、そろそろ箔を付けねば。と思ってな。

紹に推挙したら、二つ返事で通ったぞ)

虚を衝かれた私に、

(執金吾、尚書令、辺りどうだ?

流石に三公は決まっているらしいが、それ以外なら欲しいのを言えと、言付かっている)


……いや、あの、その、九卿?
私が?
武骨武辺者が?
つか、宮中の事なぞ全く知りませんよ?
恥、掻かせますよ?


(何。袁で占めるのだ。田豊や麹義辺りがみっちり仕込んでくれる。
何なら、袁のしきたりを 通せば良い)


ここまで聞いた時、扉の外から来客の知らせが恐る恐るといった風に告げられ、

「という事だ。早めに決めておけ」

で締めると、袁逢様が席を立たれた。





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