過去ログ - 【凡将伝】どこかの誰かの話【三次創作】
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51:372 ◆vZOyjdZrOo[sagesaga]
2016/03/30(水) 07:58:46.31 ID:JKASmsSAO

『あれ?今から飯か?』

『おお。これは紀様。このような場所に足を運ばれるとは』

珍しく現場仕事が無く、この際だからと保守修繕の書類を片付けていると 昼時を過ぎた。
一段落したので、さて飯でもと立ち上がると


『紀霊様がお見えに』


と部下が来訪者を知らせてきた。

慌てて出迎え、席を勧めると

『いや、麹義ね……麹義殿の呼び出し待ちだから』

とさらっと固辞された。

そして机上に目をやり、

『あれ、お前さんの飯か?』


机上にある妻作の弁当を指差した。

『ええ、まあ……』

曖昧に首肯すると、まだ 弁当を見ているので

『粗末な物ですが』

と弁当を差し出すと、ひょいぱくと紀霊様は煮物を一切れ摘まんで口に放り込んだ。


『美味いな、これ。家の 陳……知り合いのとは大違いだ』


更に手を伸ばそうとされるのでさすがに身体でさり気なく庇いながら

『はあ……どの辺りがですか?』

伺ってみた。


弁当を名残惜しげに見つつ、

『何と言うか……美味くもないけど不味くもないんだよなあ』

なんとも不思議な答えを返された。



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