過去ログ - 【凡将伝】どこかの誰かの話【三次創作】
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575: ◆e/6HR7WSTU[sage saga]
2017/01/18(水) 00:11:27.12 ID:4GSQgCqz0

つうことで、何進さんも含めてIF話の続き。です。

☆☆☆☆☆☆

えー、皇帝陛下に会わない役職を選択したのに何故か陛下が絡んでくることに絶賛困惑中の横着です。

さて、目の前には懐かしい動物が相変わらずの巨躯で大人しく佇んでいます。
まぁ、皇帝陛下に献上する以上気性の荒いのは基本的に排除されるし、南皮時代に象を探しに行った経験から言うと平均的に大人しく子象から躾けておけば
それこそ象で様々な商売が出来る位言うことを聞く。

さすがに、まだ安全が担保されてないので陛下の周囲には近衛兵が取り巻き、侍中や将校達が油断なく警戒している。
正直、九卿の末席にいるからまだそれなりの扱いを受けているが無位無官だったら近寄る事すらいやそもそも宮殿に入ることも出来たかどうか。

そんな益体の無いことを思いつつ、じっと佇んでいる象の前へそろり。と足を進める。
少しずつ慎重に象の視界へと身を晒していくとこちらに反応して、

パオオオーン

結構大きな咆哮と同時に高々と鼻を振り上げる。
しかし、それだけ。
さらに象に近付くが、警戒したり興奮したりする事もなく鼻が触れる距離まで接近した。
すると、鼻で私に触れるが南皮のあいつみたいに無警戒に鼻で背中へ乗せることもなくしきりに鼻で私をつんつん小突いている。
(人には慣れているか。ただ、多少の警戒はするか。いやそれが自然だな)
刺激しないように慎重に私をつついてくる鼻をあやしながら、

「すまんが、この象の背中にはどう乗れば良い?」

多分、陛下も含めこの場の関係者(除く象と象関係者)が一番知りたいであろうことを質問した。


象を直接運んできた運送団の男達が、背の低い攻城櫓に階段を付けた物を数人掛かりで押して来る。
佇んでいる象の胴部に直角に付けると、誂えたようにピタリと象の背中に乗り込めるように合う。
……いや、実際合わせて加工したのをここで組み上げたのであろう。
さて、誰かが試しに乗る。という所まで進むと、視線が私に集中するのを感じる。
ちらっと校尉連中を見やると、そそくさと視線をそらしている。
……胆力無い。
心中呆れながらも櫓へと歩みだそうとした時、


「皇太子様、何皇后様、並びに大将軍何進様。御越しで御座います」


先触れが、聞こえてきた。






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