過去ログ - 【凡将伝】どこかの誰かの話【三次創作】
↓
1-
覧
板
20
706
:
◆e/6HR7WSTU
[sage saga]
2017/05/06(土) 22:54:58.62 ID:TW2BINYZ0
さて、欲しいのは間違いないのだがあれほどの素材手放す気はないだろう。
あの位の歳で既に側に置いていることが将来の側近として教育している証。
ならば、逆に度胆抜くくらいの評価で招聘する事で価値を示してやろう。
家に駆け戻ると、まずは副官以下横家軍の中核を招集する。
「「「「重大事ですか!?」」」」
すぐに集まった連中に中身は話さず正装のうえ付いてこいと命じる。
副官は怪訝な顔をしていたが、付き合い長い連中は、
(まーた主が何かやらかすのか)
そんな表情ですぐに動く。
その間に私の書庫から有用と思われる書を選び出し、手文庫から金銀を取り出す。
全員が正装で集合し、さて行くぞ。となった時に、
「旦那様。これもお持ちください」
妻がなにやら箱を差し出した。
「先日実家より頂戴したものに少し手を加えました。皆を引き連れてまで伺うということはよっぽどの事、微力ですが力添えを」
まぁ、贔屓目抜きに妻の料理は旨いので有り難くもらう。
「御免。紀霊殿はおられますか」
「はははははい、しょ、少々お待ちを」
正装の集団に何を思ったのか、泡を食ったように門番が中へ駈け込んでいく。
すぐに雷薄殿がやってきて、
「本気なんですか?」
「これからやることは本気だ。だが成功するとは思ってない。ただしあの幼子の価値がどれほどかを示さんともったいない」
「まぁ、典の膂力は貴重ですし料理も旨いんで余所に持ってかれたら兵の士気が壊滅しますね。その点含めて交渉してください」
言葉こそ丁寧だが雷薄殿の表情は仏頂面。言外に、
(メシウマ兵を持っていったらいくら着さんでも皆が黙っていませんぜ)
警告している。
……『食い物の恨みは恐ろしい』らしいが、なに紀霊様が手放すとは思わん。だが交渉する価値は十二分にある。
さて、どう出ますか。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/812.74 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 【凡将伝】どこかの誰かの話【三次創作】 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1458019413/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice