過去ログ - 【凡将伝】どこかの誰かの話【三次創作】
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729: ◆e/6HR7WSTU[sagesaga]
2017/05/29(月) 00:22:21.82 ID:peRRdQlA0

弓を持つ。

矢をつがえる。

的を注視しつつ、弦を引き絞る。


ぬんっ!


気合いと共に放たれた矢は勢い良く飛んで行き、

的をかすりもせずに的の向こうの土壁に突き刺さる。


「何故だ?」

「着、それでは無理だ。左右の力が均等ではないからぶれてしまっている。

強い矢を放つ事ばかりに意識が向いて、弓を固定する事がおろそかになっている」


側で指導している麹義様が冷静に指摘する。

今度はしっかりと弓を握り締めて矢をつがえる。どこからか、ぱきり。と 音がしたが気にせず弦を引き絞る。

ばきっ

弓がそんな音を立て、引き絞った弦が弛む。
呆れ顔の麹義様が、

「着、貴様に弓は向いて無い。
悪い事は言わん。止しておけ」

更に指摘する。


むう。弓というのは難しい物ですな。

「貴様には合って無いのだろう。
それ以前に使う武器をへし折ってどうする。
並みの弓兵が使う弓を片っ端からへし折るから武器庫にある強弓を持たせたというのに、二射目で へし折るとはどういうつもりだ!?」


いやそう言われましても折れる物はどうしようも無いでしょう。


「なら、貴様の力でも折れ無い弓を探すか代わりの武器を探すか。
これ以上弓をへし折られたらさすがに弓職人から 嫌みの一つも言われかねん」

溜め息の後に麹義様から そう言われ、
仕方無く捜しに動く事にした。




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