過去ログ - 【凡将伝】どこかの誰かの話【三次創作】
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955:俯瞰者 ◆e/6HR7WSTU[sage saga]
2018/01/31(水) 00:23:33.11 ID:yspmk6Ds0

そうと決まれば。
使いを出して来てもらった妙才殿も交えて、将軍様に元讓殿の交渉術を鍛えてもらい、その間に某所へ。

「来たぞ」
「おおおおおおおお、親分っ。しょっ、しょっ、しょう」
「何だゴラ騒々し……これは将軍様。また如何様な用向きで?」

「取りあえず、人を悪鬼のように恐れるのはやめさせろ。
手前ぇらそれでも無頼か?」
「はは……手厳しいですな。で、その無頼に何用で?」

ほう、三下はともかく頭は結構肝が据わってやがるな。結構修羅場を潜ったか。
「雑談をしに来たのでは無さそうに見えますがねぇ。察するに揉め事で?」
「いや、商売の話だ。ここの一番綺麗どころをまとめて借りたら幾らだ?」
「豪気な話ですな。ですが将軍様?銭は持っていなさるので?」
「手付けだ」
「とと……金、それも上物の砂金ですかい。しかもこう手にずっしり来るからには、五斤じゃ済みませんやな」

カネの話は当然出ると織り込んでいたので、逃亡費から用立てた奴を無造作に渡す。中身を見て驚いてやがるが南皮の悪所じゃ顔色一つ変えなかったぞ。

「これなら、ここの綺麗どころをまとめて持って行っても充分でさぁ。
で、手付け。という事は、場所も飯も酒もと云うことですかい?」
親分。お前さん随分と頭が切れるし、ただ者ではないな。というか、無頼の下から何やら見えているぞ。
「今は商売の話の最中ですぜ。わっしの事ぁ関係ござんせんでしょう?」
だな。
確かに親分の推察通りだ。ちと表で出来ん話し合いがあってな。
「後から幾ら入れて下さるんで?」
んー…………遣った分は責任持とう。手数料は……その時に相談。で、どうだ。
「ようござんしょう。所で将軍様自体には入り用ではないので?」
酒か?飯か?まだ早いだろう。
「いえ色のほうでさぁ。見たところお一人の様ですし、何でしたら味見の一つも」
生憎だが、戻れば何もかもが俺にとっては最高の女がいるんだわ。
肌を合わせるのはその女だけ。と決めている。
好意は有り難く受け取るが、悪く思うな。

「わっしにゃ、良く解りませんが。余程相性が良いのでしょうなぁ」
……まぁそういう事にしておけ。な?

着々と仕掛けを仕込みつつ、その秋を待つ。
そういや、将軍様が駅逓を使っていたが何か探らせているのかもな。





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