過去ログ - 【凡将伝】どこかの誰かの話【三次創作】
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俯瞰者
◆e/6HR7WSTU
[sage saga]
2018/03/26(月) 20:49:57.20 ID:mKN/8xVnO
>>955
の続き
さて、いよいよ顔合わせ。であるが、相手の口上が、
「わしが、皇帝陛下より太常府の官を賜った阿、彭。である」
ときやがった。
(うわ、なんという小物)
と内心評していると、一応は礼を尽くして迎えている曹操殿が、
「洛陽より陳留へのわざわざのお越し、さぞ大変だった事と御察し致します」
と返答するが、末席……居候だからこういう席では控えてる方が賢明だ……
から見ていると表情こそ儀礼を繕っているが、雰囲気に、
(何この小物オヤジ)
と笑いを堪えているのがよく判る。
いやまぁ、気持ちは解る。
「で、陳留いえ我が曹家にわざわざのお越し。一体どのような事でございましょう?」
一応の儀礼が済んだので早速曹操殿がまず切り込む。
阿のオッサンは相変わらす小物臭を盛大に振りまきながら、
「曹家、といえばかつては宮中においてもひとかたならぬ名声を響かせた家。
だが、曹操殿は未だ無位無官と聞き及び、宮中に些か繋がりのあるそれがしが
曹操殿の出仕への一助をとわざわざ足を運んだのである」
ときやがった。
……余計なお世話だ糞野郎が。
「で、具体的にはどのような?」
と顔色一つ変えず核心に切り込む曹操殿。小物臭に下衆臭まで加えながら、
「わしはこれでも中常侍様とは宮中にて結構な繋がりを持っておってな、
わしから御願いすれば出仕なぞ容易い事よ」
とふんぞり返り、
「ただのぅ、中常侍様より陛下に取りなして頂くためには、の」
と言外に銭の無心を匂わせてきた。
「御話しは良く分かりましたし、我が曹家の為にわざわざの御尽力。有り難くは
ありますが阿彭様には長旅のお疲れも御座いましょう。
ささやかではありますが、宴の席を設けさせておりますので。
今宵はそちらで疲れを癒されては?」
曹操殿の誘いに満面の笑みで、
「ほうほう。ならば、今宵は旅の疲れを存分に癒すとしようかの」
簡単に乗る阿呆、いや阿彭。
分かり易過ぎだ、小物つうより木っ端だな。
まぁ精々楽しむがいいさ。
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