322: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/06/08(水) 01:26:12.74 ID:8i5gGj6YO
美紀「……わたしがここにやってきて過ごしているうちに、気づけばたくさんのものをもらってました。楽しいことやあたたかいこと、ほかにも、大事なことを。わたしにとって学園生活部は大切な場所なんです。だから、ここにつれてきてくれた永井先輩にはほんとに感謝しています」
美紀「でも、そのうち気づいたんです。永井先輩はわたしたちといっしょにいるけれど、わたしたちとちがうことを考えてるんだって。当然ですよね、先輩とわたしたちでは事情がまったく異なるんですから」
美紀「だから、さっきみたいに意見が対立することもありえたんです。むしろその可能性のほうが高かった。なのにわたしは楽観して目をそらしてたんです。永井先輩は、わたしを学園生活部につれてきてくれたのだから、先輩にとってもここは大切な場所なんだ。だから本気でここからいなくなるようなことはしないはずだって……」
美紀「でも、ちがうんです。永井先輩は大きな決断を下せる人だから……いつかはここを去っていくときがくるかもしれない。それはわかります。でも、わたしはそれをまだ納得できないんです」
美紀「学園生活部も永井先輩も、わたしにとっては……どちらも両立することをあきらめられないんです。わたしがその方法を見つけなきゃって思って……それに永井先輩が必要がないのに死んでしまうのも、学園生活部のみんながそれを許容するのもイヤだったから……それが理由です」
永井「迷惑だな」
美紀「わたしもそう思います。これはわたしのわがままですから」
永井「……」
美紀「……わたしの言いたかったことは以上です」
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