365: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/06/20(月) 23:46:05.54 ID:tnsF00K8O
美紀「……昨日のことなんですけど」
永井「なに?」
美紀「昨日のあれは、永井先輩に関係あるんですか?」
永井「ああ」
美紀「階段での出来事は、永井先輩の意思でやったことなんですか?」
永井「やつらを始末するのに使っただけだ」
美紀「そうですか……質問はそれだけです。ありがとうございました」
永井「ほかに聞かなくていいのか?」
美紀「念のための確認ですから。先輩、昨日は必死になって止めようとしてくれたじゃないですか」
永井「……」
美紀「それで充分です。それにわたしは、先輩がわたしたちの味方だって思うよりも、わたしが先輩の味方でありたいと思ってますから。ほら、昨日部室であんなこと言っちゃっただけにそれくらいはしないといけないと思って……」
永井「……僕はあれのことを黒い幽霊ってよんでる」
美紀「……!」
永井「亜人は幽霊が出せるんだ。幽霊といっても、物質的な存在だけどね。強い感情をむけられたときをのぞけば、ふつうの人間に幽霊は見えない」
美紀「……」
永井「僕の幽霊は、僕の命令を聞かずに勝手に暴れまわる。昨日の出来事もそれが原因だ」
美紀「そうだったんですか……」
永井「亜人が黒い幽霊を出せることは、亜人管理委員会の関係者をのぞけば、一部の警察関係者ぐらいしか知らないだろう。直樹さんも、トラブルに巻き込まれたくなかったら口外しないほうがいい」
美紀「はい……りーさんたちにはどうします?」
永井「好きにしていい」
美紀「わかりました」
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