過去ログ - ゆき「亜人?」
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373: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/06/21(火) 00:10:43.22 ID:LyKVpolZO

ーー地下一階・シャッター前


永井「きたか」

胡桃「校庭に行くんじゃないのか?」

永井「埋めるものがここにあるからな。まずはそれを運ぶ」


永井と胡桃はシャッターをぬけた。永井が電気をつけると、胡桃の目の前に黒い遮光カーテンで包まれた物体が置いてあった。その物体のおおきさは、ちょうど人間とおなじサイズだった。


胡桃「これって……」

永井「きみらの先生だ」


めぐねえの遺体は担架にのせられていた。担架は怪我人がでたときに備え、保健室に常備されていた。よく見ると、めぐねえを包むカーテンのあいだからビニールのようなものが見えた。めぐねえはまず、大型のビニール袋で三重に密封され、そのうえから遮光カーテンが彼女を包んでいた。遮光カーテンの端はねじられ、ガムテープでとめてあった。


永井「これからこの人を埋葬する。雨が降ったあとだから、地面が水を吸って重くなってる。重労働になるが、それでもいいか?」

胡桃「……」

永井「聞いてるか、恵飛須沢?」

胡桃「ああ、聞いてる……平気だよ」

永井「後ろのほうを持ってくれ」


永井と胡桃は担架を持って校庭へと出ていった。遺体を運んでいるあいだ、胡桃はじっと黒い布に包まれた恩師を見つめていた。校庭にかれらの姿はなく、学校は不気味なくらい平穏なようすを見せていた。



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